2024.01.11
- 歯とお口のセルフケア
- 院長ブログ
妊婦さんは歯周病に要注意?妊娠中に気をつけたいオーラルケアのこと
こんにちは、cocoroはなふさ歯科医院 院長の瀧口です!
妊娠中は、女性ホルモンの変化によって、
歯肉の炎症が起きやすくなったり、
歯周組織にも様々な影響が出ることがわかっています。
そこで今回は、
妊娠期とオーラルケアの関係性、
ケアのポイントや注意点について
お話をさせてください。
妊娠中に表れる代表的な症状
●妊娠初期
ホルモンバランスが急激に変化しやすくなるため、つわりが起きるだけでなく、腸の運動機能も低下し、胃もたれや便秘を引き起こしやすくなるため注意が必要です。
●妊娠中期
この時期はつわりが落ち着き始め、「安定期」と呼ばれますが、赤ちゃんが大きくなってくるため、胎盤や胎児に血液・鉄分を多く送るようになり、貧血やむくみが起きやすくなります。また、子宮が大きくなるにつれて胃が圧迫され、逆流性食道炎も起こしやすくなります。
●妊娠後期
妊娠後期になると、体重が増加し、高血圧のリスクが高まります。妊婦検診を受け、体調管理と十分な休息をとるよう心掛けましょう。
お口の中に関係する問題点
このように妊娠により女性ホルモンが急激に増加することで、歯周病原性細菌が増殖し歯周病が進行しやすくなるといわれています。
また血管の透過性や睡液の粘性が高まり、口腔の自浄作用が低下することで歯肉の炎症が起こりやすくなります。
さらに、つわりによる食べ物の好みの変化や食事回数の増加、気持ち悪さからくる歯みがきの不足などから、口腔環境が悪化してむし歯や歯周病のリスクが高くなります。
妊娠期のオーラルケアのコツと注意点
様々なリスクを持つ、妊娠中のお口の中の環境なうえ、日によって体調も大きく変化するので大変だとは思いますが、無理のない範囲でオーラルケアを取り入れましょう。
1. 好きな味、低刺激のものを!
妊娠初期はニオイに敏感になることが多いです。そのため歯磨剤も、においが強くないものに変えたり、さっぱりとした柑橘系タイプを取り入れると良いでしょう。
2. 有効成分が入っていれば、なお良し!
妊娠期のお口の中は細菌が増殖しやすくなったり、歯周病リスクが高まっているため、殺菌成分が配合された歯磨剤がおススメです。
3. 小さめの歯ブラシで小刻みにブラッシング
つわりによる気持ち悪さに対しては、小さめの歯ブラシを使いながら、優しく小刻みにブラッシングをしてみましょう。体調が優れないときは、無理せずマウスウォッシュに頼るのも良いでしょう。
このように、妊娠中のお口の環境は、
むし歯になりやすい傾向にあります。
お口の健康は、
妊娠中のお母さんにとって、とても大切です。
たとえば、最近、
歯周病は早産・低体重児に関連がある
といわれています。
また、レントゲンの撮影や、
お薬の服用についても気になるところでしょう。
不安なことも多い妊娠期ですから、
cocoroはなふさ歯科医院に、
どうぞお気軽にご相談ください。
お母さんだけではなく、
生まれてくるお子さんの口の健康についても
サポートできるよう、
cocoroはなふさ歯科医院スタッフ一同、
みなさまのご来院を心よりお待ちしております。