2023.05.09

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お口の健康は全身の健康にも影響する

 

こんにちは、cocoroはなふさ歯科医院 院長の瀧口です!

 

お口の健康が全身の健康に影響していることが、
近年わかってきました。

厚生労働省は、噛む能力が弱く、
かかりつけの歯医者さんがない人ほど
認知症になる確率が高くなる研究結果を発表しました。

歯が20本以上残っている人に比べて、
歯が数本で入れ歯を使わない人
認知症発症リスクは1.9に、

かかりつけ医院のある人に比べて、
ない人の認知症発症リスクは 1.4 になるそうです。

しかし、歯がほとんどない場合でも
入れ歯を使用することで、
認知症発症リスクを4割も抑制できる
可能性があることもわかっています。

 

 

高齢になると歯や口の機能が低下し、それが
さまざまな病気を引き起こす要因になります。

噛むことが脳の活性化につながることは
知られていますが、
歯の喪失はアルツハイマー型認知症の
リスクを高める
ということです。

認知症で最も多いのがアルツハイマー型認知症で、
認知症全体の半数以上を占めます。
次いでレビー小体型認知症、脳血管性認知症、
前頭側頭型認知症となっています。

脳血管性認知症の割合は、
治療や予防方法の進歩によって
減少傾向にありますが、
アルツハイマー型認知症は増加傾向にあります。

認知症についてはまだ解明されていないことも多いため、
噛むことですべてを解決できるわけではありませんが、
そのリスクを下げるひとつの可能性が示されたのです。

そして、歯が19本以下で入れ歯を使用していない人は、
20本以上残っている人と比較して、
転倒するリスク2.5に高まることや、

 

1.2要介護状態になりやすいといった
研究結果も発表されています。

これらの結果から、しっかりと
若い時からお口の健康管理を行うことが、
高齢期の健康の向上にもつながる
ということが考えられます。

歯を失う主な原因は歯周病と虫歯です。
中でも歯周病は糖尿病と密接な相互関係にあり……
と、この話はまたいつか(笑)。

 

お口は全身の入り口です。
認知症だけでなく、様々な病気予防の為にも、
日頃のお口のケア、そして歯医者さんでの
定期的なメインテナンス
歯のクリーニングをしっかりしていきましょう。

 

もし、歯に異常を感じたらそのまま放置せず、
受診することをお勧めします。

また、歯を失った際にも、
ご自身に合った入れ歯を使ってしっかり噛むことで、
脳への刺激を与える効果は期待できます。

当院では高齢者の入れ歯治療
定期的なケアに力を入れています。

 

参考文献)
山本龍生. “歯科から考える認知症予防への貢献.” 日本口腔インプラント学会誌 30.4 (2017): 230-234.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsoi/30/4/30_230/_article/-char/ja/

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