2023.08.16
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口臭の原因は?どんなふうに改善できる?~①~
こんにちは、cocoroはなふさ歯科医院 院長の瀧口です!
皆さんは自分のお口のにおい、気になったことはありませんか?
実は日本歯科医師会が2016(平成28)年に発表した調査によると、
自分の口臭が気になった経験がある人は80.6%に上り、女性(85.3%)が男性(76.2%)よりも自分の口臭を気にしていることがわかりました。
また自分の口臭を他人から指摘されたことがある人は約40%に上り、男性の方が女性より多いという結果が得られました。
この理由として男性は女性に比べて口臭に対する意識が低いと考えられることや、女性の口臭は他人から指摘しづらいという側面もあるのかもしれません。
今回はその誰にでも起こりうる口臭についてお話していきたいと思います!
長時間マスクをつける機会が増え、口臭で悩む人が増えています。
内側にこもるニオイで仕事に集中できなかったり、頭が痛いという声までも耳にします。
また、実際に臭いはしていないのにも関わらず、気にしすぎるあまり自分が口臭を発していると勘違いしてしまっている方も少なくありません。
そもそもなぜ口臭が起きるのか。
一般的に口臭の80%以上はお口の中に起因するといわれており、それは細菌が原因となります。
口腔内には多くの細菌が生息しており、歯をよく磨く方でも1,000~2,000億個、あまり磨かない方だと4,000~6,000億個もの細菌がいると言われています。
また、ほとんど磨かない人に至ってはその数は1兆にのぼります。
これらの細菌が剥がれ落ちた粘膜や食べかすなどのタンパク質を分解することで、揮発性有機化合物が発生し、口臭の原因になるとされています。
さらにマスクをすることで口呼吸が増えたり、飲み物を飲む回数が減るなどして口の中は乾きがちになります。お口の乾燥は、細菌の増殖にうってつけなのです。
口臭にも種類があり、大きく3つに分けられます。
①生理的口臭
朝起きた時やおなかがすいた時、緊張したときなど一時的に強まる口臭。
健康な人でも、そうでない人も誰にでも起こりうる。人間は寝ている間に分泌される唾液の量が昼間と比べると少ないので、寝ている間にお口の中で細菌が繁殖してしまう。唾液には匂いのもとになる細菌を洗い流したり、細菌の繁殖を抑える働きがあるので、唾液の量が口臭にも影響する。また、口の汚れに比例して生理的口臭も強くなる。
②病的口臭
何らかの病気が原因となる口臭。
むし歯や歯周病など口の環境に由来する場合と、耳鼻咽喉系の疾患や呼吸器系・消化器系の病気など全身疾患が原因となる場合も稀にある。
むし歯が進行するとタンパク質が細菌により分解され、においを出す。歯周病も、進行すると深い歯周ポケットでプラーク(歯垢)や歯石のほかに、歯ぐきの死んだ細胞(老廃物)や、血液、体液(歯ぐきの溝から出る液)、そして細菌の代謝物(排泄物)が溜まり、強いにおいを発する。
もちろんこの場合は、然るべき治療またはクリーニングが必要です。
③ 心因性口臭
自臭症とも呼ばれます。ストレスや精神的に不安定な場合に多く見られる。
とにもかくにも、口臭を予防するには、
口腔内の清潔を保つこと
歯周病の予防
水分をしっかりと摂取すること
バランスの良い食事を心がけること
が重要です。
日頃のお口のケアも大切となりますので、
cocoroはなふさ歯科医院でお口の環境を一緒に整えましょう。
では、実際にどうしたらお口の中の細菌を減らせるかについてですが…
それはまた次回にお話しさせてください!